スリッパブログ

スリッパ専門店のスリッパブログです。色々なスリッパやルームシューズの楽しいお話をご紹介してまいります。

スリッパの選び方

スリッパにも色々ある!?スリッパの種類と使い分けを詳しく解説

スリッパとは スリッパって英語?日本発祥?スリッパの歴史

スリッパは日本発祥の品物なのでしょうか?そんなことを思ったことのある方はいらっしゃいますか?スリッパは玄関で靴を脱ぐ日本くらいにしか無いものだ、という印象を持つ方が多いようです。

スリッパは英語でslipperと書きます。名前の由来は、slip つまりスリップ=滑るという言葉から来ています。かかとがないので、足をするっと滑らせて履くことからそのままスリッパと名付けられたと言われています。

ブログなどで時々、スリッパは日本にしか無いもの・スリッパは日本で生まれたものと説明しているサイトがありますが、実はスリッパはドイツの工房により200年以上前からフエルト製でスリッパ形の履物が作られていました。そのドイツのスリッパは現在も作られていてNHKの番組にも出たことがあります。

そのスリッパは明治天皇が始めてアメリカ人と謁見した際に履いた物とほぼ同じデザインでした。明治天皇が履いたスリッパが日本最古のスリッパということになっています。

福沢諭吉が紹介した欧米のスリッパ

また、ウィキペディアによると1867年に福沢諭吉が著書「西洋衣食住」で欧米の「スリップルス」なるものを紹介しているそうです。→ウィキペディア/スリッパ

当店が一部の商品を仕入れているポーランドでもスリッパは使われています。

知っていますか?こんなにあるスリッパの種類

スリッパにはどのような種類があるのでしょうか?

「吊り込みタイプ」と「外縫いタイプ」

普通の形のスリッパでは、製造方法での種類として大きく分けて「吊り込みタイプ」と「外縫いタイプ」の2種類があります。

吊り込みタイプは周りの部分を先に作り、あとから中底を取り付けます。外縫いタイプは上部分を先に作り、あとから下底を縫い付けます。吊り込みタイプはすっきりした印象で、外縫いタイプは安定感のある形ですね。

吊り込みタイプ
外縫いタイプ

前開きタイプ

つま先が開いていて通気性の良い前開きタイプスリッパ。春夏物に多いですね。中にホコリが溜まりにくい、清潔を保ちやすいなど色々なメリットがあります。

ヒールスリッパ

ヒールスリッパとはその名の通り、パンプスのようにヒールが付いているスリッパです。安定性の良い太く低めのヒールであることが多いので家事をしている間ふくらはぎを美しく魅せ、足が疲れにくくなっています。

携帯用スリッパ

旅行用はもちろん、授業参観や習い事にも便利な携帯スリッパは大人の必需品です。お受験面接用に特化したフォーマルなものや、バレーシューズのようなおしゃれなものまで色々あります。

携帯用スリッパ

ソフトスリッパ

ソフトスリッパは底の部分が歩行に合わせて曲がる事でスリッパのパタパタした床をたたく音がしない、柔らかいつくりのスリッパです。歩きに合わせて底がしなるので脱げにくく、音が静かです階下に音が響きにくく滑りにくいという特徴があるので、マンションでフローリングの多いご家庭に特におすすめです。

また、素材が軽くて洗えるスリッパも多くなっています。

製造方法はまず、ぬいぐるみを作るときのように周囲を縫ってからひっくり返します。そして縫い代部分が内側に入ったところをまたひっくり返してつま先の内側を縫い止めます。

使い捨てスリッパ

ちょっと良さげなホテルにありそうな、使い捨てスリッパ。ペラペラの不織布のものからパイル地など高級なものまで色々あります。コロナにより清潔思考が高まり、使い捨てスリッパの需要も高まりました。サロンや医院、旅館などでも使われています。また、「マイスリッパ」として個人で持参してお使いになる方もいらっしゃいます。

トングスリッパ・五本指スリッパ

外反母趾の方に「痛くならない」と人気のトングや草履スリッパ。五本指は指が開いて気持ち良いと評判です。

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バブーシュ型スリッパ

かかとが自由自在のバブーシュ型スリッパは根強い人気。北欧風のおしゃれなデザインで好む方も多いようです。

トイレ用スリッパ

お家に必ずあると言っても良いトイレ用スリッパ。トイレで使うものなので洗えるスリッパや消毒液で拭けるスリッパが人気です。トイレカバーやマットと揃えればさらにおしゃれに。

その他面白いスリッパ

底面にモップ付きで歩くだけでお掃除が出来るモップスリッパ、ポーランド直輸入のフェルトで出来た手刺繍スリッパ、足の悪い方に嬉しい歩きやすく脱げにくい上履きタイプなど スリッパには本当にいろいろな種類があります。

楽しくなるスリッパ使い分け法 来客用やトイレ用などおすすめの選び方

スリッパの種類としては形以外にも素材の違いも上げられます。自然素材のスリッパは履いていて気持ちが良いですね。

【2021年】一番人気の自然素材スリッパランキング

スリッパはどうやって使い分ける?

スリッパの選び方としては、場所と用途によって選ぶ方法が一番わかりやすいでしょう。

  • お客様用スリッパ
    玄関で最初にお客様におもてなしをするお道具です。常に清潔にし、万人受けする綺麗な柄物や無地に近いものが無難です。
  • 家族が毎日履くスリッパ
    丈夫で清潔に保ちやすい洗えるスリッパがおすすめです。春夏用と秋冬用で使い分けると快適に。マンションの場合は下階に響かない消音スリッパが便利です。
  • キッチンや洗面など水の掛かる場所で履くスリッパ
    撥水・防水機能があり汚れてもすぐ拭ける・洗えるスリッパが良いですね。逆にモップスリッパや毛足の長いものは油がつくと面倒になりそうです。
  • トイレスリッパ
    撥水や抗菌機能のついたトイレ専用スリッパをおすすめします。すぐ拭けると楽ちんです!
  • フローリングで履くスリッパ
    フローリングを傷つけないよう、フェルト底のスリッパがおすすめです。パタパタ音がしないので、響きやすい床には消音効果も期待できます。

スリッパの種類と選び方まとめ

スリッパはあまり目立たない生活用品ですが、実は毎日一番多く使うアイテムと言っても過言ではありません。しかも、個人の持ち物だけではなくトイレスリッパのように皆で共有するものもあります。

コロナ禍では家族内であっても少しでも清潔さを保ちたいもの。特に素足で履く習慣がある場合には、さっと拭ける素材のスリッパがあると嬉しいですね。

この場所で使うスリッパは何を一番優先するべきなのか?を考えて購入すると、心配が減ります。清潔さなのか、簡便さなのか、スリッパ自体にどんな用途が必要なのかなど。また、家のこの場所でだけ、土間でだけ、そういう「使う区域」での区別をするとわかりやすいと思います。

ご心配があればいつでもスタッフまでお問い合わせくださいね。

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